lesson 02

ファイルの中身をみてみよう

Lesson 1 では、はじめの一歩としてターミナルを起動して、カレントディレクトリの中身をコマンドを使って確認してみました。

使ったコマンドは、pwd、ls の2つでしたね。

pwd で今いるディレクトリを知ることができました。そして、lsで今いるディレクトリの中身をリストアップしてみました。

catでファイルをサッと確認

ls コマンドでディレクトリの中身をリストアップしてみて、いくつかファイルがみつかったら、それらファイルに何が書かれているか?、気になりますよね?

cat コマンドを使ってファイルの内容を確認してみましょう!

cat コマンドでファイルの内容を出力

cat コマンドの後ろに確認したいファイル名を続けて入力します。

cat に「次のファイルを開け」と命令(コマンド)しているのです。

ちょっと寄り道(引数とは)

ここでちょっと寄り道しますが、cat に開いて欲しいファイルの名前を指定していますよね?。この開いて欲しいファイル名を引数(ひきすう)といいます。

前回、pwdやlsを使ったときは、コマンドになにも指定していませんでした。

今回、cat には、開いて欲しいファイルを引数として渡しています。これから処理して欲しい対象があるときは、引数をコマンドに渡して教えてあげる必要があります。

さて、寄り道ついでにさらにまた寄り道しますが(笑)

写真では引数が file_0 で止まっています。(さっそく引数って単語を使ってみました!)

コマンドに引数を教えてあげるとき、file_01.txt とすべてキーボードから入力してもよいのですが、ちょっと面倒くさいですよね?

ファイルの中身をちょっと知りたいだけなのに、ファイルの名前をいちいち入力するなんて、ホント面倒くさいです。file_01.txt は11文字もあります。

tabキーを使ってみる

いきなりですが、引数に続いてまたまた使い慣れない単語が登場します。それは「補完(ほかん)」です。

意味は漢字のとおり。補って完了するってことです。

file_01.txt と入力するのは面倒だから、ここはひとつLinuxに補完してもらいましょう。

写真のケースでは似たような名前のファイルが2つあります。そこでまずキーボードから頭文字のf だけ入力してから、tab キーを押してみてください。

するとどうでしょう?

似たような名前のファイルの途中までLinuxが入力してくれたハズです。

この場合、似たような名前のファイルの違いは、1と2です。その直前までLinuxが補完してくれたのです。

そしたら、お目当ての1を入力してからまたtabを押せば、最後の一文字であるt まで、また補完してくれます。

ちょっと寄り道が長くなりましたが、ようやくcat に引数を渡すことができました。では、enter を押してみてください。

cat コマンドの出力結果

cat の出力結果はどうでしたか?

写真のケースでは、「あいうえお・・・・・」と3行、出力されました。これがfile_01.txtの中身です。

cat コマンドはこんな感じでファイルの内容をパパっと確認したいときに使えます。

でも・・・・・、ここでちょっと疑問を感じたりしませんか??

ファイルの中身を出力しただけで、他にはなんにもできないじゃないか??と。

「自分は、ファイルの中身を書き変えたいんだ!」などなど・・・・。

それをするにはまた他のコマンドを使います。

pwd、ls、cat と3つもコマンドを覚えたのに、また他のコマンドを覚えるの??

それに・・・。さっきから暗い画面に文字が出てくるだけじゃない??。オモシロクないなぁ・・・・。

確かに。おっしゃるとおりです(笑)

でも、ここで覚えておいて欲しいのは、コマンドというのはホントにちょっとのコトしかできない。ってコトなんです。

なになにしかできない。っていうとネガティブな感じしますけど、少し言いかえてみると「余計なことは一切しない。」ってコトでもあります。